受験生フィールド

鬱屈した爆発! 鬱屈した爆発! 鬱屈した爆発! 誰があなたがココに来ることを予期しただろう?

「晩ごはん一緒に食べませんか」

新宿駅

TORAYAcafeの前で歩調を緩めた彼女は、
モザイク通りをゆっくり歩いて、
晩ごはんをどこで食べるか、
考えているようだった。

「どうしよっかなぁ~……」
彼女の口がそう動いていた。
疲れた様子で、若干猫背になっていた。

大道芸をチラ見して、
結局サンマルクカフェに入った。

「晩ごはん一緒に食べませんか」
その言葉が言えなくて、
今日も僕は自分を呪う。
たぶん今までで一番成功確率高かったのに。