漫才だとか漫才じゃないとか2
漫才論争。
そもそもね、去年のチャンピオンのミルクボーイも松本人志をして「これぞ漫才」と言わしめたけどね、
今年のマヂカルラブリーが漫才でないのであれば、
去年のミルクボーイだって漫才でないのでは?
って思うわけですよ。
「漫才とはボケとツッコミの掛け合いだ」と、マヂラブ批判勢は言いたいんだと思うけど、
じゃあ問うが、
ミルクボーイは、「掛け合い」はまあ普通にやってるとして、
果たして「ボケとツッコミ」なのか?
(最初に言っておくと、自分はミルクボーイも漫才のひとつの形だと捉えてます)
この問題提起をしてる人を不思議なことにまだ見たことないんだけど、
要するに、駒場さんはオカンの発言(「思い出せない何か」の特徴)を告げてるだけで、ボケてないわけですよ。
ボケって、ざっくりと定義すると「常識や前提から外れた言動や行動」だと思うんだけど(これはあくまで私の定義です)、
「オカンの思い出せない何か」が判明していない、つまり前提がはっきりしていない以上、駒場さんの繰り出すいろいろな「特徴」はボケになり得ない。
これがもし「コーンフレーク」だとはっきり確定しているのなら、「人生最後に食べたい」もボケになるけど、
コーンフレークかもしれないしそうじゃないかもしれない、つまりミルクボーイの漫才の状態では、
「オカンの思い出せない何か」を思い出すための材料でしかないわけ。
もっとややこしいのが、オカンの発言を駒場さんは伝えてるだけであって、オカンが仮にボケてたとしても、駒場さんはボケてないことになるのよ。
なぜ駒場さんがボケてるように見えるかと言うと、それはもちろんツッコミがあるからに他ならない。
突っ込まれるから、突っ込まれた側がボケてるように見えてるわけね。
でもこれも考えてほしい。
内海さんは果たして突っ込んでるのか、と。
そもそも駒場さんがボケてないんだから、内海さんも突っ込みようがないよね。
あくまで「オカンの思い出せない何か」を「コーンフレーク」だと仮定した場合に、辻褄があわないことを指摘しているだけだから。
ただこれは、内海さんが「~やないか!」とツッコミ形式の語尾で駒場さんの発言に返しているために、
結果的に形式上、漫才に見えているということに過ぎない、というのが私の考え。
繰り返しますが、私はミルクボーイのネタも漫才だと捉えているし、M1グランプリ2019は腹がよじれるほど笑かしてもらって好きなんですが、
今回のマヂカルラブリーの漫才を、漫才じゃないとか言ってる勢力がいるので一応書いておきました。
第一、芸能は時代と共に変化するんだし、
マヂラブは漫才師としてM1に出場して結果的に決勝に残って(準決で電車のネタで勝ち上がってたとのことだし)、
ファイナルで審査されて得票数が一番多かったんだから、
漫才でいいんでないの? ってことです。
とは言いつつ、第一回?に出てたテツandトモは漫才じゃないと思うけどね笑
理解してくれた人、いたらいいなあ。