受験生フィールド

鬱屈した爆発! 鬱屈した爆発! 鬱屈した爆発! 誰があなたがココに来ることを予期しただろう?

やばい勘違い

最近「『やばい』は若者の間では肯定の意味でも使う」とTVなどで言われることが多くなって、
「最近の若者は頭おかしいんじゃないの?」と中年以上の方々から思われてる傾向があるのですが、
これは番組もしくは記事を作る人間が普段「やばい」を使わず、その「肯定的やばい」成立の背景がわかってないのにもかかわらず、ただ「最近の若者は『やばい』を肯定の意味で使う」と結果だけ言うのが原因だと思ってます。
 
使う側からしたら、
「やばいぐらいおいしい」という感情を伝えるために「やばい」と言っているだけであって、
「やばい」=「すごくおいしい」ではありません。
こういう省略のされ方になったのは、空気を読む風潮とも関係しているのではないかと勝手に思ってます。
つまり友人に「これめっちゃうまいから食べてみ」と言われて、それをいざ食べて「何言ってんだよ、くそまじぃじゃん」と言える信念を通す人よりも、友人の機嫌を損ねることを恐れて「(味は普通だけど…)まじだ、うめぇ!」と言ってしまう人の方が、今は多い気がします。
なので、もう友人に「これめっちゃうまいから」と言われたら、味が実際どうだろうとめっちゃうまいのです。
それで「うまい」はもう当然なので省略されて、どんな風にうまいかという形容詞のみが必要になるのです。
「まじ」は形容動詞的な用法になってしまい、感情をこめづらく(「まじだ!まじまじ!まじうまい!」が限界)、
「やばい」がそれに代わって使用されているのではないでしょうか。
(やばい!うまい!すっげこれ、まじやべぇ、まじやべぇから食ってみろって…やっべーーーー!!!)
 
一部まじがまじりましたが、つまり「やばい」を肯定語として使用しているわけではなく、「おいしい」を省略しているだけなのです。
 
だからお願い、バラエティー番組の視聴者のみなさん、誤解しないでね。